2010年6月27日日曜日

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……ほぉ。…ほぉほぉ。…………なるほどなるほど。…ほな、いっつもサワダリカは鍵のことを気にしてましたんやな。…………はぁ。…ふんふん。………………。はいはい、おおけ。ありがとう。…はい。分かりました。ハイ。……いえ、大変参考になりました。……へぇ。はいはい。はい。…はいはい。…………はーい。ほな、失礼します。ハイ………。…………………………………。………やっぱりそうやったみたいでっせ。………ハイ。サワダリカはやっぱり、鍵についてなんらかの執着みたいなモンがあるみたいですわ。はい。今の電話の、スナックの元同僚のハナシによると、よう周りの人間にも、普段からゆうてたらしいですわ。………ハイ。……あの、やっぱりオトコの価値決めるんは、鍵見せてもらうんや、ゆうて。………ハァ。…いやね、なんか、自分の気になったオトコとか、これ自分の客に対してもそうやったみたいですねんけど、会話してる最中に相手のオトコに、鍵見せてくれ、てゆうんですて。ほんで、まぁそんときは相手に対しては適当な言い訳で取り繕うらしいねんけど、それでそのオトコを見極めるんですて。…………なんでそれでオトコの価値がどやこやゆうハナシになるんや言うと、ここからはその同僚から聞いたハナシなんですけど、サワダリカがその子にゆうたんですって。オトコゆうのは、鍵をイッパイもってればもってるほど、エエオトコなんや、ゆうて。…鍵ゆうのんは、その持ち主が、その物を管理してるゆうのを表してる。そやから、例えば、一つ鍵を持ってたら、そいつは何か一つ、世間の中の何かを一つ、管理してるゆうことや。そして、それはそのオトコが、その鍵に連なる世間の繋がりをも持ってるといえる。そやからつまり、鍵を沢山持ってるオトコゆうのんは、例えば、自分の経営する店やったり、事務所やったり、沢山の車や自宅やったりゆう、とにかく、世間に対してその鍵の分だけ、世間に対して繋がりもがあってかつ影響力がある人間ゆうことなんや。…そないゆうてましたんやて。……確かになるほどなぁて、ワシちょっと感心してもうたんですけど。……いや、マァ、そうゆうわけで、いずれにしても、やっぱりあのオンナ鍵に対しては何らかの思惑があるみたいですわ。……コレ割りとええ情報手に入れましたな。…………よっしゃ。ほな、ちょっとワテら、もっかい外で聞き込みしてきますわ。……………。

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