「ちえちゃんッ」
「あ、健太郎」
「姉さんこんにちわ。ちえちゃんどないや」
「うぅ・・健太郎・・」
「ちえちゃん、ちえちゃん、おっちゃん来たで。大丈夫か」
「・・・・」
「今寝たとこか」
「疲れたんとちゃうかな。ちえ大分苦しそうやわ。・・・・・・あぁ、健太郎・・・・私どないしよ」
「姉さんがそんなでどないすんねんな。元気出しい。そない姉さんが泣いとったら、ちえちゃんも心配するやないか」
「そやな・・。ほなけどな、もうちえは自分のことよう分かってるみたいやわ。」
「なんで」
「今朝な、こないえらいことになるちょっと前くらいにな、朝ご飯ちょっと食べよったらな、ちえがゆうんやわ。」
「なんてゆうねん」
「お母ちゃん、ゆうて私の顔じっとみてな。お母ちゃん、あたしな、もうちょっとしたら死んでまうかもしれへんけどな、死んだらあたしのネックレス持っといてな、ゆうて」
「うぅ・・・・うぅ・・・ちえちゃん・・・」
「私な、そのときちえが病気なって、初めて怒鳴ってもうたんよ。何をゆってんの、あんたッ、て、だってな、あんまりにもストレートに、私がずっと触れんとこ、触んとこ、思てることを、私の目ぇぎゅっと見て、まともにゆわれて、私、この子にどうしたらええんか分からんかった」
「・・・・・・・」
「ほなけどな、ちえにそないなこと面と向かってゆわれて、私、一体どないゆうてやったらええの?」
「うう・・・うぅ・・・ちえちゃん、ちえちゃん・・・・」
「失礼します」
「看護婦さん・・」
「うぅ・・・・・どうも」
「ちえちゃんの具合どうですか?」
「大分疲れたみたいで、今寝たとこです」
「そうですか」
「なぁ看護婦さん、この子の病気、もう絶対治らへんのやろか・・。なぁ、もしかしたら、まだなんか治る可能性、あるんやないやろか」
「・・・弟なんです」
「弟さんですか。こんにちわ。ちえちゃんの担当させてもらってます、坂崎いいます。」
「・・・・どうも、姉の弟です」
「・・・ちえちゃんの病気は・・酷な話ですけど、もうどうにもなりません。」
「・・・そんな」
「あとは、どれだけちえちゃんの体を楽にさせてあげるか、ということしか、私たちにできることはないんです。」
「うう・・・」
「ほやから、私もできるだけ、ちえを見守ってあげたいんよ。あげたいんやけど・・・、ふいに、この子の顔みとったら・・・涙が出てもうて、かなん」
「姉さん・・」
「ちえちゃんは苦しい時でもずっと我慢して痛いとは全然ゆわへんのです。ほんまは薬の副作用で、体もかなり痛いはずやのに・・。この子はそんなことちょっとも口に出しません。それに、最近は嬉しいてゆうてますよ」
「え?」
「昨日お母さんが外へ買い物行かはった時に私がついてた時、ちえちゃんが嬉しそうな顔してゆうんです」
「何をゆうたんですか?」
「あたし嬉しいねん、て突然ゆうから、私聞いたんです。花瓶の水替えながら、何が嬉しいことあるの?ゆうて。ほしたらね、ちえちゃん、最近お母ちゃんがずっとおってくれるから嬉しい、ゆうて」
「ああ・・・」
「最近はずっとお母さん泊まりこみやないですか。ちえちゃんがいつどないなるか分からんような状況やから、お母さんにずっとついてもらってるんですけど、ちえちゃんからしたら、ちょっと前までは病院と自宅で離れて暮らしてたのに、今は傍にずっとお母さんがいてくれてるから、嬉しいんですって。」
「うぅ・・・・・ちえ・・ちえ・・・」
「ちえちゃん、ちえちゃん。」
「・・・・・・・」
「おっちゃん」
「・・・ちえちゃん、調子どないや」
「おっちゃん来てたんや。寝てもてたわ」
「そうや。ちえちゃんよう寝てたで。」
「なんかすごい汗出て、息もしにくいわ」
「も、もうええ、もうええぞ、しんどそうやから、もうそないに喋るな。ゆっくり寝とけ」
「ちえ、えらい息がしんどそうやけど、大丈夫?えらいことない?」
「・・・・・・ちょっとしんどいわ」
「すいません、私に見さしてくださいね。・・・・・ちえちゃん、気分はどない?うんうん・・・・・ちょっと息しんどそうやね。ちょっと待っとってね、今から長田先生呼んでくるから、ゆっくり目つぶって寝とってね」
「うんわかった」
「ちょっと先生呼んできますんで、待っといてくださいね」
「看護婦さん・・。ちえ、大丈夫?大丈夫か?」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・」
「おい、ちえちゃん、おっちゃんのこと分かるか。おい、ちえちゃん、頑張らなあかんで、な、おっちゃんもおるんやからな、な、おっちゃんがちえの手ぇぎゅっと握っといてやるから、ほやから頑張らなあかんで、な。な。」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「あぁ・・、ちえ、ちえ・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・」
「うぅ・・・・ううぅ・・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・、お・・・・・おっちゃん・・・・」
「な、なんやちえちゃん・・・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「しんどいんやったら無理して喋らんでもええぞ」
「はぁ、はぁ、はぁ、あ・・・・」
「うん?どないしたんや、ちえちゃん」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・・あ、あめ・・・・」
「・・・・・・・・あめ?・・・・あめ食べたいんか?」
「はぁ、はぁ、はぁ、・・・・・・・・あめ・・・・」
「・・・・・・・」
「あ、あめ・・・・・・・あめゆじゅとてちてけんじゃ(みぞれを取ってきてください)」
「みぞれか、わかった。ちょっと待っとけよ、おっちゃんがすぐとって来たるからな」
「健太郎、今日雪降ったから、病院の横の木に、まだ雪くっついてるわ」
「わかった、ちょっと行ってくる」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「うぅ・・・・、ちえ・・・・大丈夫やで、お母ちゃんがついてるから、大丈夫やで」
「失礼します」
「あ、看護婦さん、長田先生」
「うん、具合はどんな感じかね」
「かなりしんどそうなんです、先生、お願いですから、ちえを楽にしてやってください、お願いですから」
「脈がかなり早くなってます」
「うん、そうだね。・・・・・うん。そやね、これは、注射やね」
「わかりました」
「先生、お願いします、ちえを楽にしてやってください」
「お母さん、少し落ち着いてください。今から注射しますから。」
「お願いします、先生、お願いします」
「ちょ、ちょっとお母さん、先生におぶさらないでください」
「お願いします、先生、先生」
「うん、はいはいはい。わかりましたわかりました。いやいや、坂崎君、いいよいいよ。大丈夫、これくらいでは私はびくともしませんよ。君は心配せずとも注射を続けてください。」
「わかりました。はい、ちえちゃん、ちょっと楽になるお薬注射しようね」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「うん。お母さん、あのですね」
「先生、先生、娘を助けてやってください」
「あないして、注射してますからね、もうちえちゃんは大丈夫ですよ。なにせ注射してますからね」
「先生、先生」
「ちえちゃんッッ」
「健太郎」
「ちえちゃん、みぞれ、とってきてやったぞ、ほれ、見てみぃ。ほれ、ほれ」
「はぁ、はぁ、はぁ、・・・・うわぁ・・・・みぞれ・・・・・」
「ほれ、ちょっと触ッてみぃ。・・・・ほれ、冷たいやろ。ちょっとほっぺたにつけてみぃ。ほれ、つけたる」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・つめたい・・ふふ」
「そやろ、そやろ。ほれ、舐めてみい、冷たいぞ。・・・・・・ほら。ははは、冷たいやろ。うまいか、そうか。」
「うぅ・・・・ちえがわろてる・・・・」
「うん。お母さん、今注射が終わりましたよ。これでもう大丈夫。なにせ注射しましたからね」
「はい、ちえちゃん、注射終わったよ。これでもう少し安静にしてたら、すぐに楽になるからね」
「・・・・ちえちゃん、ほかにおっちゃんにして欲しいことないか?」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「なぁ、なんでもおっちゃんがしたるからな、ちえ、なんかして欲しいことがあったら、おっちゃんにゆうてみぃ」
「ちょっと注射器片付けてきます。失礼します」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・・」
「なんか、ないか?・・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・」
「みぞれ・・・もっかいとって来たろか?」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・」
「ちえ、なんかして欲しいんやったら、おっちゃんにお願いしてみたらええんよ。遠慮せんとゆうてみ」
「そや。遠慮なんかせんでもええぞ」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・・・アリス」
「アリス?アリスって、不思議なやつか。」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・・アリス・・・・・」
「アリスって、不思議の国のアリスか?アリスの本が読みたいんやな?」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・ちがう・・・・」
「え?不思議の国のアリスとちゃうんか?」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・・た、谷村・・・・・・」
「谷村って、ちえ、あんたまさか、谷村新司のこと?」
「アリスって、あのフォークグループのことか」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・チャン・・・・・・ピオン」
「フォークグループのアリスでいいんだな、チャールズドジソンではないんだな?」
「健太郎、病院のすぐ隣に新星堂があるから、走っておいで」
「わかった、ちえちゃん、ちょっと待っとれよ、おいちゃんが、アリスのCDディスクすぐ買ってきたるからな」
「ちえは私が死なせんけん、健太郎ダッシュしれ」
「わかった」
「・・・・ちえ・・・・死んだらあかんよ・・・死んだら何もかも終わりやねんで・・・」
「うん、そうだね。やっぱり人間生きてなんぼやからね、死んだらあかんよ。そのためにも注射やね」
「先生・・・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・」
「・・・・・・・・・奥さん・・・・」
「・・・はい、なんでしょう、先生」
「今正午を過ぎました」
「はい。」
「・・・・・・・テレフォンショッキングが始まるので見てもいいでしょうか」
「いいですよ、私がつけましょうか?」
「いえ、私がつけます。・・・・・・ピッ」
「んなこたーぁない」
「ドッ」
「んなこたーぁない」
「ドッ」
「今日のゲストは、堀内孝雄さんです。よろしくお願いします」
「あら、ちえっ。堀内よ。堀内が出とうよッ」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・・堀内・・・・・」
「サンッキュー」
「ドッ」
「サンッキュー」
「ドッ」
「うん、堀内孝雄が私好きでね。注射してやりたいと思うんですよ」
「失礼します、あら、先生、まだお母さんおぶってるんですか」
「いやいや、全然大丈夫です、気にしないでください。これでも私ジム通いですからね。これくらい全然なんとも平気平気元気勇気ゆとりですよ」
「ちえーッ」
「健太郎ッ」
「帰ってきたぞ・・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「えらい遅かったね、新星堂すぐ目の前やのに」
「ちえちゃん、はぁ、はぁ、はぁ、まだ生きてるか・・・・ほうか、大丈夫か、ほならな、もう、大丈夫やぞ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「健太郎、どないしたん。えらいあんた息が切れてるやないの。ちょっとゆっくり休んだらどうやの」
「あほか、こんなときにゆっくりなんかしてられるかい。うちの可愛い可愛い姪っ子が大変な時に、ゆっくりわらっていいともなんか見てるほど、おれは落ちぶれてはないで」
「いや、これは先生が・・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・ちえちゃん、あのな、今から、えらいびっくりすると思うけどな、落ち着くんやで、びっくりしすぎひんように、落ち着いて、ちょっとでも発作でそうやったらな、深呼吸を三回くらいやるんやで。な、な。」
「健太郎、だからあんた、さっきから何を一人で興奮しよるの?」
「よっしゃ、ほならな、ええな。用意はええな。よし、ほな、ちょっと入ってきて」
「こんにちわ」
「チンペイッ」
「チンペイッ」
「チンペイッ」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・た、谷村・・・」
「ふふふ・・・・どや」
「こんにちわ。ちえちゃん」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・・・・・谷村・・」
「調子は如何ですか?」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、うん、元気やで」
「ちょ、ちょっとちょっとッ、ちょっとちょっとちょっとちょっと、健太郎ッ、なんでこんなところに谷村新司がおるんよッ」
「へへッびっくりしたやろ、姉さん」
「びっくりしたどころの話やないよ、見て、この先生、あまりのことに固まってもうて、まともに谷村新司見られへんから、笑っていいともばっかり見てるやん」
「ありがトゥ」
「ドッ」
「ありがトゥ」
「ドッ」
「へっへっへ。すごいやろ。見てみぃ、ちえちゃんの顔。さっきまでの疲れきってた顔が嘘みたいやろ」
「うぅ・・・・・・ほんまやね・・・・ほんまや、えらい幸せそうにちえがわろてる・・・・。私、ほんま久しぶりにあの子のあないな顔見たわ・・・・」
「ほんまやなぁ。ああ、良かった。ほんまに連れてきて良かった。いや、あのな、さっき新星堂にCD買いにいったやろ」
「うん」
「そのときな、おれな、ほんまにもう、無我夢中で走ってたんや。もう、そんなもん、病院の中やろうと関係あらへん。うちの可愛い姪の命がかかってんのや。おれはもう、ほんまに死に物狂いで走ったんや。ほやけどな、今考えると、そら、恐ろしいなって思うけどな。おれな、外でももう、ほかの何も目に入らんとダッシュして新星堂目指したんや。ほやから道路もなんも関係あらへんようになってたんやな。そんなもん、自分から事故ってくださいゆうてるよなもんやで。」
「あんった、何やってんの。子供助けるために自分が死んだら元もこもないやないの」
「ほんまにその通りやねで。ほやけど、そのときのおれにはほんまになんも見えなんだ。それでな、案の定、車が飛び込んで来たんや」
「なんやてッ」
「いやいや、安心しいな。おれここにちゃんとおるがな、死んでへんで。いや、おれもそのときは一瞬で我に帰ってな、ぶつかる寸前はほんま冷静になったよ、あぁ、やばい、しくじったってな」
「はぁ、・・・・・ほんで、どないなったん」
「その突っ込んできた車がな、ものすごい急ブレーキかけてな、おれの目の前で、ほんまに目の前で止まってくれたんや」
「ぼくはしにま、ぐらいか?」
「いや、もう、ぼくはしにませ、くらいのところで止まってくれたんや」
「めちゃくちゃ危ないやないのッ」
「そや、ほんまに危なかった。ほんで、おれ、あまりのことに失禁して、その場に座りこんでしもたんよ。そしたら、車の中から人が出てきて・・・」
「それが後の織田信長」
「それが谷村やってん」
「そうやったの」
「谷村は失禁したおれをおぶってコインランドリーまで連れていってくれて、わざわざお金入れて、おれのズボンを脱がしてくれて、パンツも脱がしてくれて、それをコインランドリーにいれてくれたんや。ここまでが全て一律サービスになっております、ゆうて」
「そうやったの」
「谷村は混乱しているおれを優しくなだめて、何か困っていることがあるんだったらゆってごらん?とゆったんや」
「そうやったの」
「そこでおれが、ちえのことをゆったら、力になってくれる、ゆうて、すぐに病院に向かおうとゆってくれた。おれはなんてすごい人なんだって谷村に感動したよ。」
「でも、なぜ、谷村はこんな辺鄙なところを車で走っていたのかしら?」
「今日ちょうどあそこの公民館でライブがあるらしい。」
「そうやったの。・・・・・なんて、こんなすごい偶然があるものなのね・・・・・」
「見てみ、すっかりちえちゃん元気になってもうてるがな」
「ほんまや。良かった・・・・ほんとうに良かった・・・。あ、先生、大丈夫ですか?」
「ああ、はいはい、私は大丈夫だよ。いやいや、はぁ、テレフォンショッキングももう終わるので、私もそろそろ帰りましょうかな、あ、奥さん、そろそろ降りてもらえますかな?」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・谷村・・・・・」
「なんだい、ちえちゃん・・・・」
「谷村に会えて、あたし、ほんまに嬉しかったよ・・・」
「うん。そうかい。僕もほんとうに楽しかったよ。・・・でももうそろそろ行かないと。ライブのリハーサルがあるんだ。」
「うん」
「サンキュー」
「ドッ」
「サンキュー」
「ドッ」
「お、んじゃ、そろそろお友達紹介お願いします」
「えー」
「はい、んじゃ、ちょっと電話しますね」
「プルルルルル・・・・・」
「はい」
「あ、谷村」
「おう、堀内」
「明日のいいともなんだけど」
「あ、うんうん、行ける行ける」
「ちょっとタモリに代わるね」
「うんタモリに代わって」
「こんちわー」
「こんにちわ、タモリ」
「明日大丈夫っすかね」
「はい、大丈夫です。・・・・・・ちえちゃん。・・・ちえちゃん」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、・・・・・?」
「最後のやつ、ちえちゃんにも言わせてあげるよ」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・ほんまに?」
「うん、一緒に言おう」
「んじゃ、最後のコールお願いしまーす。タモリはサングラスかけてるだけにー」
「行くよ、ちえちゃん。せーの」
瞬間、谷村の顔面が見たこともないような異様な笑みを浮かべた
「せーの、サングラスだけにー」
ブラウン管の中のタモリがサングラスをおでこにずらした
「目が無ぇー」
「ドンドン。ぴーひゃららぴーひゃらら」
「ドッ」
お客の笑い声と歓声。
拍手の嵐。
演者がふかぶかとおじぎ、下がってゆく。
寄席は割れんばかりの喝采。
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